開業準備・開業の仕方

開業前研修はどこで受けるべきか?失敗しない研修先の選び方

こんなことで悩んでいませんか?

  • 開業前研修を受けたいが、どこで受ければいいのかわからない
  • 見学に行っても「ここだ」と思える場所に出会えない
  • 外来診療だけでなく、経営・採用・集患まで学べる場所を探している
  • 転科して開業を考えているが、専門外の診療に自信が持てない

研修先選びは、開業の成否を大きく左右します。この記事では、失敗しない開業前研修先の選び方と、当院での研修で解消できることをお伝えします。

こんにちは。あまが台ファミリークリニック院長の細田俊樹です。

家庭医療専門医として25年、千葉県長生村で開業して7年目になります。現在は年間2.5万人以上の患者さんを診察しながら、将来の開業を目指す若手医師・中堅医師の先生方の開業前研修を受け入れています。これまでに研修を終えた3名の先生が、それぞれのクリニックを独立開業されています。

「ここだ」と思える研修先が見つからなかった、私自身の話

実は私自身、開業前に研修先を探したとき、「ここで学びたい」と思えるクリニックになかなか出会えませんでした。

見学に行ったクリニックの多くで気になったことが2つありました。ひとつは、院長先生がスタッフとの人間関係に悩んでいること。「スタッフが思い通りに動いてくれない」「採用してもすぐ辞めてしまう」という話をどのクリニックでも耳にしました。

もうひとつは、院長が電子カルテの入力に追われて、患者さんの顔を見ていないこと。診察中ずっとパソコンの画面を見ながら話す先生が多く、「自分も開業したらこうなるのか」と正直、不安になりました。

その経験があったからこそ、当院では「自分が開業前に見ておきたかった現場」を形にすることにこだわってきました。

失敗しない開業前研修先の選び方。見るべき3つのポイント

研修先を選ぶときに、多くの先生は「診療科目」や「立地」「時給」だけで判断しがちです。しかし本当に見るべきはそこではありません。

チェックポイント①:スタッフがイキイキと働いているか

スタッフの表情と雰囲気は、そのクリニックの組織づくりの答えそのものです。見学の際は診察室の中だけでなく、受付・待合室・スタッフ同士のやりとりを注意深く見てください。明るく自律的に動いているスタッフがいるクリニックには、必ず学べる採用・教育の仕組みがあります。

チェックポイント②:診療後に振り返りの時間があるか

外来を「見る」だけなら見学で十分です。研修として意味があるのは、その日の診療を院長と振り返り、判断に迷ったことを質問できる時間があるかどうかです。この時間があるかないかで、学びの深さがまったく変わります。

チェックポイント③:診療以外(経営・採用・集患)まで学べるか

開業後に院長が最初に直面するのは、診療の問題よりも経営・採用・集患の問題です。「診療は学べるが経営は教えてもらえない」という研修先では、開業後に同じ壁にぶつかります。外来診療と経営・採用・Web集患をセットで学べる環境かどうかを確認してください。

開業前の「4つの不安」に正直に答えます

研修を検討している先生から、よく聞く不安が4つあります。それぞれ正直にお答えします。

不安① 患者さんが来なかったらどうしよう

開業初月、予約がガラガラだったら借金だけが残る——この恐怖は、開業を考えるほぼすべての先生が持っています。

私自身の話をすると、開業初日は台風による記録的な豪雨でした。それでも55人の患者さんが来てくださいました。これはまぐれではなく、開業前からWeb・ブログ・地域への発信を仕組みとして作っていたからです。当院の研修では、YouTube・SEO・ブログを使って「患者さんに選ばれる導線」を開業前から構築する方法をお伝えします。

不安② 判断に迷ったとき、一人で抱えることへの恐怖

病院では上司や同僚に相談できます。しかし開業すると、難しい判断を院長一人でしなければいけない。その孤独感は、経験した先生にしかわからないほど重いものです。

当院では診療終了後に必ず振り返りの時間を設けています。「あの患者さんの判断はどうだったか」「こういうケースはどう動くべきか」を一緒に考えます。また、研修終了・開業後もチャットや電話で相談できる関係を続けています。研修で終わりではなく、開業後も続くメンターとしての関係が、当院の研修の大きな特徴です。

不安③ 経営の数字がまったくわからない

PLや資金繰りを見たことがない先生がほとんどです。税理士に任せきりで経営実態が把握できなくなることへの不安、これも非常によく聞きます。

当院の研修では、経営数字の読み方・見るべきポイントを具体的に説明します。「どの数字が危険信号か」「患者単価と診察数の関係」「スタッフ人件費の適正比率」など、開業後に院長が実際に見ている数字を、現場で一緒に確認していただきます。教科書の話ではなく、動いているクリニックのリアルな数字です。

不安④ 開業したら忙しくなって体を壊すのでは

病院勤務でさえきつい。院長になったらもっと逃げ場がなくなるのでは——この不安も正直なところだと思います。

結論から言うと、最初は確かに忙しいです。ただ、患者さんが増えるにつれて資金に余裕ができ、スタッフ教育が進めば医師を雇用して診療を分担できるようになります。そうなると院長はマネジメントに時間を使えるようになり、体を壊すどころか、むしろ余裕が生まれます。重要なのは「忙しい初期」を乗り越えるための仕組みを最初から作っておくこと。その仕組みの作り方を、研修の中でお伝えしています。

まずは1日、現場を自分の目で見てください。

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合わないと思えば、研修に進まなければいいだけです。

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実際に研修して開業した先生の声

当院で研修し、現在それぞれのクリニックを運営されている3名の先生からいただいたコメントをご紹介します。

沖一匡医師

沖 一匡 医師|やちよ総合診療クリニック 院長

「細田先生のマネジメントを真似して成功しました」

月一回のスタッフミーティング、朝礼、クラーク導入など同院を参考にしたことで今の当院があります。細田先生は開業に係る有益な情報を余すことなく教えてくれます。困った時には今でも相談させてもらっています。メンターを持つことは非常に重要。細田先生は素晴らしいメンターになること間違いなしです。

中島義之医師

中島 義之 医師|竹ノ塚駅前内科小児科皮膚科クリニック

「同じようなクリニックを作りたいと心から思いました」

元々救急をしていましたが「一番の不安は経営だ」と気づき細田先生と出会いました。クリニックを見学するとスタッフがイキイキと働いていて、「ここで働いてスタッフマネジメントを勉強したい」と心から思いました。開業の手順から良い業者さんまで一から十まで包み隠さず教えてくださいました。

古来貴寛医師

古来 貴寛 医師|医療法人社団昂花会 こばやしクリニック

「開業を志すやる気のある医師はぜひあまが台へ!」

経営の知識がゼロで不安でしたが、内科・小児科・皮膚科の診療も、経営も予想をはるかに超えて教えていただけました。バイトと違うのは、診療途中にいつでも質問でき、終了後にフィードバックがあること。悪かったことがなかったので、すべて良かったと言える研修でした。

まとめ

  • 開業前研修先は「診療科目・時給・立地」だけで選ばない
  • スタッフの雰囲気・振り返りの時間・経営まで学べるかの3点で選ぶ
  • 「患者が来ない」「孤独な判断」「数字がわからない」「体を壊す」の4つの不安はすべて解消できる
  • 開業後もメンターとして相談できる関係が続くかどうかが、研修先選びの最終基準

「ここだ」と思える研修先に出会えないまま悩んでいる先生は、まず1日だけ当院の現場を見に来てください。合わないと思えば、それで構いません。でも「こういう現場があるのか」という気づきは、必ず開業準備の役に立つはずです。

まずは1日、現場を見てください。

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お問い合わせ:saiyo@amagadai-fc.com / 0475-36-7011(診療時間内)

この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医
  • 日本糖尿病学会正会員、日本睡眠学会所属、日本肥満学会所属

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している