集患・Web発信

クリニックのホームページに必要な7つの要素|患者さんに予約される設計とは

こんな悩みや疑問を持っていませんか?

  • ホームページを作ったのに、なかなか予約が入らない…
  • 業者に任せて作ったが、本当にこれで集患できるのか不安…
  • 患者さんはホームページのどこを見て予約を決めているのか知りたい…
  • 開業前にホームページをどう準備すればいいかわからない…
  • SEOって何?ホームページで検索上位に出るにはどうすればいい?
  • ホームページ制作会社の言いなりで作って、後悔したくない…

こういった悩みを持っている先生に、今回のブログは必ず役立ちます。ぜひ最後まで読んでください。

皆さん、こんにちは。

あまが台ファミリークリニック 院長の細田俊樹です。

私はプライマリ・ケア(総合診療)を専門に、医師として25年目になります。家庭医療専門医として2019年9月に千葉県長生郡に当院を開業し、現在は年間28,000人以上の患者さんを診察しています。

YouTubeは登録者数53万人、クリニックのホームページは月間23万アクセスを達成しています。広告費はゼロです。今回は、その集患を支えるホームページ設計について、「患者さんが実際に予約を決めるまでの心理」をもとに、必須の7つの要素をお伝えします。

ホームページを作るだけで患者さんが来てくれると思っている先生、少し立ち止まって考えてみてください。

「ホームページは作りました。でも、誰も来ません」

これは開業後によく聞く言葉です。原因のほとんどは、「見た目だけ整えて、患者さんの行動導線を設計していない」ことにあります。患者さんが予約ボタンを押すまでには、心理的なステップがあります。そのステップを設計できているホームページだけが、集患ツールとして機能するのです。

患者さんがクリニックを選ぶまでの心理ステップ

まず大前提として、患者さんがクリニックのホームページを見てから予約するまでには、次のような心理ステップがあります。

STEP 1

検索して
発見する

STEP 2

3秒で
信頼を判断

STEP 3

詳細を
確認する

STEP 4

予約する

この4ステップを全て「設計」できているホームページが、予約につながります。今回ご紹介する7つの要素は、それぞれこのどこかのステップに対応しています。

クリニックのホームページに必要な7つの要素

要素 1

ファーストビューで「3秒以内に伝わるキャッチコピー」

患者さんがホームページを開いた瞬間、最初に目に入る画面を「ファーストビュー」といいます。この3秒で「このクリニックは自分に合っているか」を無意識に判断します。

よくある失敗は、「○○クリニックへようこそ」というクリニック名だけが大きく書いてあるパターンです。患者さんが知りたいのはクリニック名ではなく、「ここで自分の悩みが解決できるか」です。

効果的なキャッチコピーの例

  • 「地域のかかりつけ医として、あなたの健康を一生涯サポートします」
  • 「内科・小児科・皮膚科まで、家族みんなで通えるクリニック」
  • 「当日予約OK。千葉県長生郡で年間2.5万人が来院する地域密着クリニック」

患者さんの「悩み・ベネフィット・安心感」を3秒で伝えることがファーストビューの役割です。(※1)

「デザインにこだわるべき?」という先生へ

デザインよりも「言葉」が先です。どれだけ美しいデザインでも、伝わるキャッチコピーがなければ患者さんは次の行動を起こしません。まずコピーを決めてから、デザインをあわせてください。

要素 2

院長の「顔写真+プロフィール」で信頼を作る

医療は「人」に対するサービスです。患者さんが最も知りたいのは「どんな先生なのか」です。

顔写真なし・名前だけのプロフィールページは、信頼構築の機会を捨てているようなものです。プロのカメラマンに撮影してもらった、清潔感があり親しみやすい笑顔の写真を必ず掲載してください。

プロフィールに含めるべき内容は以下の通りです。

  • 出身大学・専門資格・学会所属(権威性)
  • これまでの経歴・得意な疾患領域(専門性)
  • なぜこの地域で開業したか(理念・共感)
  • 患者さんへの想い・診療スタイル(人柄)
「先生のプロフィールを読んで、この先生なら安心して任せられると思いました」

実際にこう言っていただける患者さんが、当院にも多くいます。プロフィールは「読まれないもの」ではなく、予約の決め手になる重要なコンテンツです。(※2)

「プロフィールはどのくらいの長さが適切?」という先生へ

短すぎず、長すぎず。A4用紙1〜2枚分を目安に、「資格・経歴の羅列」ではなく「なぜ医師になったか」「どんな想いで開業したか」というストーリー形式で書くと、読み手の心に刺さりやすくなります。

要素 3

「診療内容・対応できる症状」の明確な記載

患者さんが「自分の症状はここで診てもらえるのか」を判断できなければ、問い合わせも予約もしてもらえません。

「内科・小児科・皮膚科」という科目名だけの記載では不十分です。具体的にどんな症状や疾患に対応しているかを、患者さんの言葉で書くことが重要です。

患者さんが実際に検索するキーワード例

  • 血糖値が高いと言われた
  • いびきがひどい
  • 子どもの湿疹
  • めまいが続く
  • 健康診断で引っかかった
  • 花粉症の薬が欲しい

このような「患者さんの言葉」で症状を書くことで、Google検索でヒットしやすくなるSEO効果も同時に得られます。(※3)

「診療内容が多すぎてどう整理すればいい?」という先生へ

「特に力を入れている診療」と「一般的な対応可能な症状」を分けて記載するのが効果的です。得意な領域を前面に出すことで、専門性のアピールと集患の両立ができます。

要素 4

「スマートフォン最適化」と「表示速度」

現在、クリニックのホームページへのアクセスの70〜80%はスマートフォンからです。(※4)

どれだけ内容が充実していても、スマホで見にくければ患者さんはすぐに離脱します。また、表示に3秒以上かかるホームページは、53%のユーザーが離脱するというデータがあります。(※5)

スマホ最適化のチェックリストです。

  • 文字サイズが小さすぎない(16px以上推奨)
  • ボタンが指で押しやすいサイズになっている
  • 横スクロールが発生していない
  • 電話番号をタップするとそのまま発信できる
  • 画像が重くて表示が遅くなっていない
  • 予約ボタンが常に画面下に固定されている

「ホームページ制作を業者に頼んでいるから大丈夫では?」という先生へ

業者が作っていても、スマホ最適化が不十分なケースは珍しくありません。完成後に必ずご自身のスマートフォンで実際に確認してください。Googleの「PageSpeed Insights(無料)」でも表示速度を数値で確認できます。

要素 5

「オンライン予約」の導線を最短にする

患者さんが「予約しよう」と思った瞬間に、すぐに予約できる導線がなければその気持ちは冷めてしまいます。

「電話でのみ受付」というクリニックは、特に若い世代の患者さんを取りこぼしています。20〜40代の患者さんは電話よりもWeb予約を好む傾向が強く、電話時間内に連絡できないために受診を諦めるケースも多くあります。

オンライン予約設計のポイントは以下です。

  • 予約ボタンをファーストビューと全ページに配置する(迷わせない)
  • LINEや予約サイト連携(EPARK・メディカルフォース等)で24時間予約可能にする
  • 予約フォームの入力項目を最小限にする(氏名・連絡先・症状のみ等)
  • 「当日予約OK」「初診OK」など敷居の低さを明示する

「電話予約だけでも今は問題ないのでは?」という先生へ

現時点で問題がなくても、Web予約を導入したクリニックとの差は今後じわじわと広がります。特に若い患者層の獲得には、オンライン予約は必須になりつつあります。導入コストも月数千円〜と安価なサービスが増えています。早めに対応することをおすすめします。

要素 6

患者さんの「口コミ・声」を掲載する

患者さんがクリニックを選ぶとき、最も信頼する情報のひとつが「他の患者さんの声」です。これを「社会的証明(ソーシャルプルーフ)」といいます。

Googleマップの口コミ評価(星・コメント)は、今やホームページと同等かそれ以上の影響力を持っています。

ホームページでできる社会的証明の活用方法を以下に示します。

  • Googleマップの口コミ数・評価をホームページに表示する
  • 患者さんから許可を得た「来院した感想」を掲載する
  • 「年間○○人が来院」「開業○年」などの実績数字を掲載する
  • YouTube・ブログのフォロワー数・アクセス数を「信頼の数字」として活用する
「口コミが良くて安心して受診できました」「評判を聞いて来ました」

このような来院理由を耳にする頻度が増えると、集患が「広告依存」から「信頼の連鎖」へと変わっていきます。(※6)

「口コミを集めるにはどうすればいい?」という先生へ

診察後に「Googleのクチコミにご感想を書いていただけると励みになります」と伝えるだけで、書いてくれる患者さんは一定数います。QRコードを受付に置く方法も効果的です。大切なのはネガティブな口コミに丁寧に返信することで、むしろそれが誠実さのアピールになります。

要素 7

定期更新される「ブログ・コラム」でSEOと信頼を積み上げる

ホームページは「作って終わり」ではありません。定期的に更新されるブログ・医療コラムが、Googleからの評価を高め、継続的な集患につながります。

更新が止まっているホームページは、Googleから「活発ではないサイト」と判断され、検索順位が下がっていきます。逆に、月2〜4本のペースでブログを更新し続けることで、じわじわと検索上位に上がっていきます。(※7)

ブログ記事のテーマ選びのコツは、「患者さんが実際に検索するキーワード」に答える内容を書くことです。

  • 「血糖値を下げる食事」「HbA1cとは何か」(糖尿病クリニックの場合)
  • 「子どものとびひの原因と治し方」(小児科クリニックの場合)
  • 「健康診断でLDLコレステロールが高いと言われたら」(内科クリニックの場合)

「ブログを書く時間がない…」という先生へ

月に1〜2本でも続けることが大切です。量よりも継続です。診察中によく聞かれる質問をそのまま記事にするのが、最も内容が充実しやすく、患者さんのニーズにも直結します。ChatGPTなどのAIツールを草稿作成に活用し、医師として内容を確認・修正する方法も効率的です。

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まとめ:「作るだけ」から「予約される」ホームページへ

今回ご紹介した7つの要素をまとめます。

# 必須要素 対応する患者心理
1 3秒で伝わるキャッチコピー 「ここは自分に合っているか」の判断
2 院長の顔写真+プロフィール 「この先生を信頼できるか」の判断
3 診療内容・対応症状の明確な記載 「自分の症状を診てもらえるか」の確認
4 スマホ最適化&表示速度 「使いにくい→離脱」を防ぐ
5 オンライン予約の最短導線 「予約したい」気持ちを即行動に変える
6 口コミ・患者の声・実績数字 「他の人も来ているなら安心」の後押し
7 定期更新のブログ・コラム 検索でヒット→信頼→予約の流れを作る

ホームページは「作って終わり」ではなく、「育てていくもの」です。この7つの要素を開業前から意識して準備しておくことで、開業当日から患者さんに選ばれるクリニックのスタートが切れます。

当院の月18万アクセスも、開業当初から1本ずつ記事を積み上げ、ひとつずつ改善を続けてきた結果です。特別なスキルがなくても、正しい方向で継続すれば必ず結果は出ます。

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最後までご覧いただきありがとうございました。引き続き、若手医師の先生のお役に立てる情報を発信していきます。

あまが台ファミリークリニック 院長 細田俊樹

参考文献

  1. ※1 Nielsen Norman Group「How Long Do Users Stay on Web Pages?」2011年
  2. ※2 厚生労働省「患者のかかりつけ医に関する意識調査」2022年
  3. ※3 Google「医療機関の検索行動に関するレポート」2023年
  4. ※4 総務省「令和5年版 情報通信白書」2023年
  5. ※5 Google「Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed」2018年
  6. ※6 BrightLocal「Local Consumer Review Survey」2023年
  7. ※7 HubSpot「The State of Marketing Report」2023年
この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医
  • 日本糖尿病学会正会員、日本睡眠学会所属、日本肥満学会所属

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