目次
ここで学べる3つの臨床思考
― 若手医師のうちに身につけてほしい診療の軸 ―
はじめまして。
医療法人社団 緑晴会 あまが台ファミリークリニック院長の細田俊樹です。

私は家庭医療専門医(プライマリ・ケア)として、
内科・皮膚科・小児科・生活習慣病を横断的に診療しながら、
これまで多くの若手医師の研修・開業前研修を受け入れてきました。
これまでに、
- 開業前研修・短期研修として6名以上の医師が当院で研修
- そのうちすでに3名の医師が開業
という実績があります。
当院での研修は、
特定の診療科の専門技術を教える場ではありません。
「将来、開業や総合診療を行う際の診療の軸」
を、実際の外来診療を通して身につけてもらうことを目的としています。
若手医師として臨床経験を積む中で、
「ガイドラインは分かるけれど、臨床判断に自信が持てない」
と感じることは少なくありません。
それは知識が足りないからではなく、
病気をどういう“視点”で見ているかが、
まだ整理されていないだけのことが多いと感じています。
当院での研修・見学では、
特定の手技や暗記ではなく、
一生使える「臨床思考の型」を重視しています。
臨床思考① 数値を「点」ではなく「流れ」で見る
多くの若手医師が最初につまずくのが、
検査値を単発の数値として見てしまうことです。
たとえば、
- eGFR
- HbA1c
- 血圧
といった数値を、
必ず「時間の流れ(経時変化)」で捉えることを基本にしています。
臨床思考② 「今の重症度」より「5年後の姿」から逆算する
次に大切なのが、
予後から逆算して今の診療を考える視点です。
「いま困っていないから様子見」ではなく、
- このままいくと5年後はどうなっていそうか
- その未来を避けるために、今できる介入は何か
を考える癖をつけます。
これはCKD、糖尿病、高血圧、心不全など、
すべての慢性疾患に共通する思考です。
臨床思考③ 「一人で抱えない」前提で診療を組み立てる
若手医師ほど、
「自分が全部判断しなければ」と抱え込みがちです。
当院では、
- 看護師の観察
- 管理栄養士の栄養評価
- 生活背景の情報
を診療の一部として組み込み、
チームで患者さんの経過を見ます。
これは将来、開業した際にもそのまま使える、
現実的で再現性の高い診療スタイルです。

この3つがそろうと、診療の軸がぶれなくなる
- 数値を流れで見る
- 未来から逆算する
- チームで診る前提を持つ
この3つがそろうと、
診療ガイドラインや専門分野が変わっても、
自分の診療判断に一貫性が生まれます。
当院での研修は、
「ここでしか通用しないやり方」を教える場ではありません。
どこで働いても、どんな立場になっても使える臨床思考
を、日々の診療の中で身につけてもらうことを目指しています。
この考え方を、現場で学びたい方へ
考え方に共感された方、
将来、総合診療や開業を見据えている方は、
ぜひ一度、現場を見に来てください。
ここまで読んでくださった若手医師の方へ
この記事でお伝えした「3つの臨床思考」は、
本やガイドラインを読むだけでは身につきません。
実際の外来で、
・患者さんの経過をどう見ているのか
・どこで介入を判断しているのか
・多職種とどう連携しているのか
をその場で見て、感じて、質問できることが、何よりの学びになります。
当院では、
家庭医療専門医としての視点を軸に、
開業前に「一生使える診療の考え方」を身につけたい医師を対象に、
見学・開業前研修を行っています。




